アブサン研究室 -Absinphile-

アブサン愛飲家が、アブサンの魅力を語るブログです。アブサンが飲めるバーで実際に飲んだ感想やアブサンが印象的な映画などについて掲載します。

ハーブ系リキュールいろいろ!【少しずつ更新】

 

ハーブを使用したお酒は世界中に数多くあり、それぞれの国が持つ歴史とともに様々なリキュールが誕生してきた。
 
どんなものがあるだろうか、国別にみてみよう

イタリア 

カンパリ(ピエモンテ州)/ alc.25%
とっても有名なリキュール!学生時代にはカンパリオレンジ、カンパリグレープフルーツなんかでよくお世話になっていたのが懐かしい。イタリアのミラノでバーテンダーをしていたガスパーレ・カンパリ(Gaspare Campari)が開発したリキュールだ。当初は「ビッテル・アルーソ・ドランディア」(Bitter All'uso d'Hollandia、オランダ風苦味酒)という名前で売り出していたそうだが、彼の息子であるダーヴィデ・カンパーリ(Davide Campari)が「カンパリ」と名前を変え売り出し、今や世界でも超超有名で高い普及率を誇るリキュールとなっている。ビターオレンジ、コリアンダー、リンドウの根など60種類程の材料が使用されている。リキュールの中ではビター系リキュールになる。
 
アペロール(ピエモンテ州)/ alc.11%
ルバーブ、キナ、ゲンチアナなどを蒸留酒に浸漬して作られており、赤みを帯びたオレンジ色をしている。聞きなれないハーブばかりだなぁと思ったあなた、説明をちょろっと、、、
 
 
〈ルバーブ〉
Rhubarbと書き、タデ科の多年草。シベリア南部が原産の野菜だそうだ。ヨーロッパでは非常にポピュラーな野菜。非常に強い酸味を持ち、独特の香り。品種改良もされており、様々な種類がある。
 
〈キナ〉
南米原産のアカネ科の薬草樹木。キニーネ(マラリアの特効薬)を抽出するために栽培されている。強い苦味を持ち、トニックウォーターの材料に使用されている。キナ抽出物をしっかり含むトニックウォーターはブラックライトに照らすと蒼く発光するらしい!
 
〈ゲンチアナ〉
ヨーロッパに分布しているリンドウ科の多年草。根、根茎は生薬としても使用され、非常に苦味が強く胃腸改善作用がある。
 
「アペロール」はイタリア語で食前酒を意味する「アペリティフ」に由来している。
オレンジ風味を強く感じ、親しみやすい味わい。トニック割は最高だー!
チナール(シチリア島)/ alc.16.5%
イタリア産のアーティチョークの他、13種のハーブを使って作られている。ワインをベースとしたリキュールだ。ほろ苦い風味が特徴で、食前酒や食後酒にも用いられる。
 
 
アヴェルナ・アマーロ(シチリア島)/ alc.32%
もともとシチリアにある「サン・スピリート修道院」でリンドウの根を主体とした秘密のレシピをもとに作られていた薬草酒だ。1854年にサルヴァトーレ・アヴェルナ(修道院の後援者)がその製法を修道院から受け継ぎ、1868年に息子のフランチェスコが作ったものが「アマーロ・シチリアーノ・アヴェルナ」である。その後王室御用達にもなったそうだ。アマーロは「苦い」という意味だが、味わいは甘過ぎず苦過ぎず、、、。

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フェルネ・プレソラーナ(ヴェネト州)/ alc.40%
独特の香草の味わいが特徴的。フェルネとは「苦味」を表すイタリア語だそうだが、こちらに関しては苦味と甘味も感じる。様々なハーブが複雑に交わったリキュールだ。
 
ポーリ・アマーロ(ヴェネト州)/ alc.32%
グラッパ(ポマースというブドウの搾りかすを発酵させたアルコールを蒸留して作る)をベースに様々なハーブがつけ込まれているリキュール。甘味がほとんどなく、ハーブがガツンとくる!食後酒にぴったり。ヴェネト州バッサーノ・デル・グラッパ近郊のスキアヴォンにある1898年創業の家族経営のグラッパメーカーのポーリ社製だ。
 
ポーリ・アペリティヴォ(ヴェネト州)/ alc.22%
ポーリ・アマーロと同じポーリ社製品。食前酒としてオススメされている。ポーリ社はイタリアはもとより、世界を代表するグラッパメーカーになっている。
 
 
ガリアーノ(トスカーナ州 /alc.42.3%)
あの独特なカタチのボトルでお馴染みのガリアーノ。 バニラやアニス、ジュニパーベリー、シナモンをなど30種のハーブやスパイスを原料としている。現在はイタリアで蒸留され、オランダでボトリングしている。ロックやストレートはもちろんカクテルでも。
 
 

フランス

 

ベネディクティン(ノルマンディ/ alc.40%)

世界最古の薬草系リキュール。1510年ノルマンディ地方にあったベネディクト修道院で様々なハーブを使用した長寿の秘酒として作られたのが期限。ボトルには「DOM」と書かれたラベルが貼られているが、「Deo Optimo Maximo(至善至高の神へ)」という意味だ。味わいはオレンジの風味も感じる複雑さがある。甘過ぎない所も良い。
 

シャルトリューズ(南東部ヴォワロン/ ヴェール alc.55% / ジョーヌ  alc.40%)

ブランデーベースに130種類のハーブと砂糖を漬け込んだリキュールである。糖分がある分甘味のある味が特徴的。大きく分けて「ヴェール(ミントの様な味わいでハーブの香りが豊か)」「ジョーヌ(蜂蜜の甘味があり、まろやか)」がある。
 

パスティス

元々はアブサンの代用品として生み出された。パスティスの名前の由来は「にせる、まがい物」の意を持つ Se pastiserからきている。ペルノー社などの様々なアブサンメーカーで製造され、現在に至る。
 
 

 

スーズ( alc. 20%)

フランス中西部のゲンチアナの根をスピリッツに漬け込み作られる。ゲンチアナとはリンドウ科の植物であり、大きくなるまでに20年もかかるという。フランスでは食前酒として好まれている。ピカソやダリが愛したことでも有名だ。
 
 

アニゼット

ボルドーで誕生したアニスの種子をベースにしてシナモンなどのスパイスを漬け込んだリキュール。甘味とスパイスのバランスが良い甘口のリキュール。現在は様々なメーカーで個性的な兄ゼットが作られている。
 

イザラ・ジョーヌ(バイヨンヌ地方/ alc. 40%)

アルマニャック(ボルドー地方南のアルマニャック地方で作られるブランデーの事)をベースにして30種以上の薬草を配合。イザラとは、バスク語で「星」という意味。ヘミングウェイも愛飲した。

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ハンガリー

ウニクム/ alc.40%

200年以上の歴史を持つ国民的なリキュール。多くの天然ハーブとスパイスが使用されていて、健康酒として愛されてきた。ウニクムは「ユニーク」という意味で、香りや味わいもその通り独特である。