カクテルは様々な技術、手法、材料を用いてレシピはその組み合わせによって今や何通りもある。バーの歴史を遡ると、カフェやサロン文化の様なコミュニティから派生してきているのだが(詳しい話はまた…)、実は世界最古と言われているカクテルには皆様がすっかり虜になっているアブサンが使用されているのだ。その名を「サゼラック」。
サゼラックにまつわる歴史とともにレシピをご紹介しよう。
材料
角砂糖 1個
アンゴスチェラビターズ(またはペイショービターズ) 数滴
ライウイスキー 40ml
アブサン 10ml
手順
ロックグラスにアンゴスチェラビターズを染み込ませた角砂糖を入れバースプーンで押しつぶす。ウイスキー、アブサンを注ぎステア。その後水もしくはソーダで満たしても良し。
サゼラックが生まれたきっかけは?
古くからあるカクテルあるあるで、正確な出どころははっきりとしていない。有力だとされている説は、
■アメリカのニューオーリンズのバーで1930年代頃からよく飲まれており、1959年にニューオーリンズのコーヒー・ハウスでジョンシラーという男性が命名したという説。
■1838年にアントワーヌ アメデ ペイショーという医師が考案したという説。(ペイショービターズをつくった人すね!)
*この方は1795年にハイチから渡米しニューオーリンズで薬局を開業していたようだ。
先ほど紹介したレシピではライウイスキーだったが、初めはブランデーだったようだ。しかし1860年代にヨーロッパを中心にフィロキセラが流行したため、ブランデーが輸入できなくなり、ライウイスキーを代わりに使い始めたものが今ではレシピとして一般になってきたと言われている。
残念ながらペイショービターズは日本では薬事法に引っかかるようで、入手が困難なのだ。