アブサン研究室 -La Vie en Wormwood-

アブサン愛飲家が、アブサンの魅力を語るブログです。アブサンが飲めるバーで実際に飲んだ感想やアブサンが印象的な映画などについて掲載します。

【アブサン×映画】いつかギラギラする日

いつかギラギラする日』
監督:深作欣二
出演:萩原健一
   木村一八
   多岐川裕美、他
公開:1992年
製作国:日本
 
はい、きました。初の日本映画ですね。これまで取り上げてきた映画は全て洋画でしたが、日本におけるアブサンの立ち位置なんかもほんのちょっぴり垣間見えるのではないでしょうか。まずこちらの映画の概要を少し、、、
 
予告編▼
ストーリー
舞台は観光シーズン真っ只中の北海道。ギャングのリーダーである神崎(萩原健一)は、仲間である柴(千葉真一)から「クラブで知り合った角町(木村一八)から仕事の相談を受けた」と洞爺湖のリゾートホテルの売り上げを強奪する計画への参加を持ちかけられる。もう一人のギャング仲間である井村(石橋蓮司)も加わり、売り上げ金を載せた現金輸送車の強襲に成功するが・・・?
 
 
いやぁああアァー。。。思っていた以上に面白かったです!!!予告の動画にもありましたが、ギャングの3人が拳銃をチャカチャカするシーン、スピード感ある窃盗シーンで期待値は上がりました。
キャストも大御所ばかり、そして銃声がこれでもかとバンバン響き、派手なカーチェイス、当然CGナシのスリリングな映画、今じゃぁなかなか見れないですねぇ。
個人的は出演した女性陣が皆様非常に魅力的でいいスパイスになっていたと思うんです。
多岐川裕子の哀愁漂うが強さのある美女感、荻野目慶子の斜め上を遥かに超えた型破り感、そして樹木希林の圧倒的なのに自然な存在感。
 
制作予算は3億円の予定が、建物壊したり大量のパトカーをダメにしたり、バスも転倒させたり、、、で結局11億円の制作費。しかも映画はそこまでヒットしなかったようだ。だけども出演した荻野目慶子は本作で日本アカデミー賞助演女優賞を受賞とのこと。
個人的には夢中になって見てしまったけど、こういう映画って、30年近く経ってる今だからから面白く見れるのかな。
 
『いつかギラギラする日』とアブサン
この映画でアブサンが登場するのは、神崎(萩原)が馴染みの靴屋(安岡力也)のところを訪れている場面だ。実はこの靴屋、裏の顔は拳銃や刃物の売人なのである。靴屋の中の戸棚をスライドさせると、そこには拳銃や刃物がびっしり隠されているのだ。一通り物を選び終えたところで、靴屋は一杯どうだと声をかける。
そこで出されたものが、アブサンなのだ。
 
 
安岡力也がアブサン持ってます。凄い絵面。
「うへへへ、悪魔の酒、モノホンのアブサンだぜぇ〜」と言って見せてくる。
 
すると神崎が
「まだ隠してやがったか。ラストショット」
 
「日本中探したってこれっきゃねぇ」と。
この時代アブサンて日本もあまり流通してなかったんですかねぇ、、、。ちょっと勉強します。
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ショットグラスに、氷を入れてロックで飲んでました。
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グラスを持ち上げくるくる回して、、、
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かんせーい。
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乾杯してアブサンを飲む。この表情からして、実は神崎…というか萩原健一はアブサン苦手か!と心の中で突っ込んでしまった。。
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そして安岡力也が「アブサンにはこのチーズよ」と言って、チーズを2人で食べる。ブルーかな?
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当時まだまだ珍しく貴重なアブサンを飲み分け合う2人はただの店主と常連の間柄じゃぁないのかも知れない。短い会話のシーンだが、2人の堅い友情が感じ取れる。それにしてもシブイ場面だワ、、、。