アブサン研究室 -La Vie en Wormwood-

アブサン愛飲家が、アブサンの魅力を語るブログです。アブサンが飲めるバーで実際に飲んだ感想やアブサンが印象的な映画などについて掲載します。

【アブサン紹介】ABSINTHE La Grenouillarde (アブサン ラ グルヌイエ) 

一度みたら忘れない、インパクトありありの大人ラベル。。。

スイスのアブサン、グルヌイエでございます。

 

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名前  ABSINTHE La Grenouillarde (アブサン ラ グルヌイエ) 

原産国 Swiss Boveresse/Val-de-Travers

製造場   Distillerie Absinthe La Valote Martin

アルコール度数 65%

 

スイスのベーシックなブランシュタイプのアブサン といえば、甘くてスウッとした爽やかな香り、そして液体を口に運べば可愛い緑のハーブがお出迎え、その後には栗のようなホクホクした優しい甘さが顔を出す。

さてさて、こちらのアブサンはどんな顔を見せてくれるのかしら

 

香り

うんうん、馴染みのあるスイスアブサンの香りだ。甘味のあるフワッとした優しい香り!

気持ち良くてアブサン初めての人にもオススメしやすいな

 

ふむふむ、なるほど。

定番のスイスアブサン感。

これはきっと、ニガヨモギのインパクトとか余韻への強弱で他と違いをつけてくるタイプかしら、、、?

 

テイスティングを続けるわ

 

その透明な液体を口もとまで近づけて、グラスを少し傾ける

唇をゆっくり濡らし、液体はその奥へとゆっくりと注ぎ込まれてゆく。。。。

 

あれ、、、

 

 

これ、、、なんか知ってる味

 

アブサンの味としてじゃぁなくって、、、、なんかこう、、、、ホッとする、、、、落ち着く、、、

 

以前口にしたなっていうか、、、、日本人として馴染みのある味だなあ、、、、、、

 

 

えええと、なんだなんだ、、、、、、

 

 

 

!!!!!!

 

 

 

ああああああーーーーーーーーー!!!!!!!

 

 

これ、

蛤の潮汁の味だあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

しかも、この間九十九里で食べた蛤の味を思い出す。。。。

 

 

え、、、、

これ、ほんと? ほんとなの??

 

 

俄に信じ難く、おつまみを食べて、お水を飲んでリフレッシュ

 

 

そしてもう一口、、、

ンンンンんん〜、やっぱり私には蛤にしか思えなくなってきた

 

でもまだ確信できず、その日は一旦記憶と感情をそのままにして、後日改めて飲もうと決め、そのまま帰宅。

 

後日、再度このアブサンを確かめに友人を誘ってバーへ。

友人は日本料理専門の料理人なので、感性や味の構成についても信頼をおいている!!!

心強い!!

 

例のアブサンを口に含む。うん、間違いない。ハマグリ。。。

 

友人も「あーーー、なんかわかります。蛤感ありますね!うまい!!」とのこと。

やはりハマグリ

 

 

味わい

口に入れた瞬間はいつもの甘くてピリッとした口当たりなのだけど、そのあとすぐに潮汁のようなマイルドな塩味、終盤には蛤の旨味というか出汁感がある。

 

余韻

蛤出汁の余韻が続いた後、塩感が再び登場

 

寄せては返す波のように、出汁と塩が行ったり来たり。

ゆうら、ゆうら、とても気持ちがいいよ。

今年の夏は海をたくさん目の前で見た。数年ぶりに海にも入ったし、潮の香りを纏いながら眠りについて、そのまま目覚めるなんていう遊びもした。大好きな思い出の味になってしまいそう。

ちなみに、加水すると潮汁感なくなる

甘くて優しい香りと、栗のような甘美な味わいが広がります。

 

こちらのアブサンの名前にもなっているGrenouillarde( グルヌイエ)は カエルがたくさんいるような沼沢地のこと。足を取られないよう沼地を移動する女性たちが、さながらカエルのように見えたから、、、とのことでこのラベルだそうです。

 

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