アブサン研究室 -La Vie en Wormwood-

アブサン愛飲家が、アブサンの魅力を語るブログです。アブサンが飲めるバーで実際に飲んだ感想やアブサンが印象的な映画などについて掲載します。

アブサンが白く濁るのはなぜ??

アブサンって白くなるお酒だっけ?
なんか水を入れると白く濁るけど、あれ何??
なんかよくわかんないけど、不思議な儀式みたいだよね。イケナイコトしてるみたい。
 
アブサンの話をするとこんな話をたまに聞きく。
 
アブサンを特徴付ける、美しく白濁する様子。
まずはこちらをご覧あれ。。。
 
 
ポタポタ垂らすとアブサンの液体と空気の境目からゆるゆる、、、ふわりふわり、、、と白い濁りが生まれ、最後にはグラスの中全てが白濁した液体となる。
アブサンの妖精が降りてきてグラスに魔法をかけているようだ。
アブサンの種類によってその度合いは異なり、ほんのり濁るものから、乳白色のようになるもの、怪しく蒼白くなるものまで様々だ。
 
白濁する理由は、アルコール濃度が垂らされた水によって低下し、アブサンの中に溶け込んでいるアニス由来の精油成分が水には溶けにくいため、不安定になり周囲に膜をつくり、微粒子状に表出して入射光を乱反射するからだ。
 
もちろん全てのアブサンが白く濁るという訳ではない。カクテル用に作られた銘柄や、チェコのアブサンなどは白濁しないものが多い。これらはアニス特有のリコリス感があまりなく、ニガヨモギ感が強い銘柄が多い。
 
アニス酒のほとんどはアブサンと同じように濁るものが多い。フランスのパスティスやギリシャのウゾ、地中海沿岸のアニゼットなど。。
 
海外のアブサン評価サイトによると、この白濁もしっかり評価の対象となっている。
白濁度や色、変化の仕方、美しさまでポイントをつけている。
そしてこれを「Louche Action」と呼んでおり、直訳すると「いかがわしい動作」という訳になる。。。