アブサン研究室 -La Vie en Wormwood-

アブサン愛飲家が、アブサンの魅力を語るブログです。アブサンが飲めるバーで実際に飲んだ感想やアブサンが印象的な映画などについて掲載します。

【アブサン×映画】ALFIE(アルフィー)

 
『ALFIE(アルフィー)』
監督:チャールズ・シャイア
出演:ジュード・ロウ
   シエナ・ミラー他
公開:2004年(英、米)
   2005年(日)
製作国:イギリス、アメリカ
 
予告編▼
 
ストーリー
主人公のアルフィーは、イギリスからニューヨークに移り住んできたプレイボーイ。リムジンの運転手をしながら、マンハッタンの極上の女性達との出会いを求め、自由気ままな生き様を描いている。。次々と女性を取っ替え引っ替えしていく中で、彼はあることに気がつく、、、。
 
 
 
この『ALFIE』という作品は1967年に日本で公開されたマイケル・ケイン主演『ALFIE』のリメイクだ。前作は舞台はロンドンだが、今回はニューヨークとなっている。
リメイク作品の主演は、若かりし頃のジュード・ロウ!!
めっちゃくちゃかっこいいっす。細身のスーツをビシッと着こなす様はさすが、、、。キュートな笑顔も最高!実は彼、2004年の米ピープル誌において、「もっともセクシーな男性」に選ばれたのだ。文句なし!
プライベートでは『ALFIE』で共演したシエナ・ミラーと結婚している。
 
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『ALFIE』とアブサン
資産家で化粧品会社のオーナーである年上のマダムの男となったアルフィー。
彼女の部屋でお酒を飲むことになるのだが、「お酒をつくるわ。何がいい?」と聞かれ、アルフィーは「ウイスキーにしよう。ミドルトン・レアはある?」と答えるが、マダムに「アブサンはどう?」と聞かれ、飲むことになる。
(実はアルフィーはアブサンを知らないのだが、彼女前で格好をつけるために知っているふりをするのだ)
 
彼女はアブサンをグラスに注ぎ、角砂糖をのせ、そして火をつけるボヘミアンスタイルでアルフィーとアブサンを楽しむ。
(テーブルの上に垂れたアブサンを指ですくって首元につける仕草がなんとも色っぽかったぞ、、、。)
作中ではアブサンは「禁制品」であり、うがい薬に見せかけてプラハから持ち込んだ物のようだ。アルフィーもそのアブサンの光景を「エレガントしかもトレンディーだ」と言って満足気。社会的地位もあり、外見も決して手を抜かず、たくさんの「アソビ」を知っているマダムに彼もすっかり夢中になってしまったようだ。
 
 
アブサンから燃え上がる炎を二人で見つめあった後、白濁したアブサンを飲みながら二人はその瞬間を楽しむ。
アブサンはこの映画では「2人のハートを燃え上がらせる媚薬」として描かれている。
 
後にアルフィーはそのマダムにフラれるのだが、マダムは彼の本性を早くから見抜いていて彼をフることを前提に、それであえてこのアブサンを二人で飲むお酒として選んだのではないか。
アブサンの緑の妖精が見えている「瞬間だけ」はこの上ない幸せな夢を見せてくれる。だけど、酔いが冷めて冷静になった頃にはもうそこには妖精はいないのだ。。。